久しぶりの更新です。
最近忙しかったり大きな仕事が終わったりPixivの企画参加で寝不足で死にそうになったりしてたところ、石川県の県民限定の宿泊補助が出たので白峰温泉の宿に泊まってきました。
このあたりは車で1時間ほどなのでたまに来るんですが、公衆浴場が消毒臭かったりでちょっとげんなりするから宿の温泉ならどうだろと思った次第です。
能登の牡蠣はもう終わり、フグは4月からがシーズンで能登行きを止めたというのもありますが。
さて、宿は「春風旅館」というところで、公衆浴場のすぐ隣にあります。
(宿の外観は撮り忘れました。右手にあります)
この地域で一番古い宿だそうで、大正時代の宿帳を見ることができました。
ただ、その分施設も老朽化していて(部屋自体は綺麗ですが)、鍵のないふすま仕切りの部屋だったり浴室の脱衣場がちょっと狭かったりと、民宿のような感じとなっています。
なんと、この日は自分一人だったようでちょっと広めの部屋に泊まることができました。WiFiの電波がギリギリ届かないところでもやもや感MAX。
お茶菓子がわりのよもぎ餅を食べて少し休んだらさっそく宿の風呂(温泉)へ。
浴室は1Fと2Fに1つずつあるんですが、この日は自分一人だったため1Fのみ。家族風呂サイズなので貸し切りで使用しますが、鍵はないので善意に頼るシステムです。
(入ったら浴室の戸をしめて札をかけるシステム)
浴槽は深めでお湯がなみなみと。保温のため蓋がされていました。
源泉温度がちょっとぬるめのため加温してかけ流している様子。
上からちょろちょろと流しているように思いきやメインは浴槽の底の穴から出ているので知らずに座るとあちちってなります。
さて、泉質はというと公衆浴場とは比べるもなく、新鮮そのもの。宿の人も言っていましたが塩素消毒はしていないようで無味無臭です。
さらりとした浴感でしばらく浸かってから肌をこするとぬるぬるします。石川県では貴重な高濃度の炭酸水素塩泉です。
公衆浴場だともっとぬるぬるしたかなあと思ったんですが、結局アレは人間の皮脂と温泉成分が反応してできるものだからと考えれば当然・・・?
なお、省エネのためか使用していないときはボイラーが切られていてぬるくなっています。宿の人が気づいてボイラー入れる・・・みたいな感じでちょっと遠慮してしまいました。
ぬるめでも全然構わないですけどねえ。その分長く入れるし。
そして、宿の人もこの風呂を使用している様子。
結局この日は2回だけでにして夜分の利用は控えることにしました。夏前くらいのシーズンで混み合うころがちょうどいいのかもしれない。
■温泉分析書
たぶんこの施設のものじゃなくて隣の公衆浴場と同じものかと思われます。
■夕食
赤い器に盛って多く出すHAKUSANスタイル。メインはイワナ料理で、葉に包んで蒸し焼きしたものと刺身があります。綺麗な湧水で養殖されたイワナは臭みがなく小骨もないような感じでとても美味しい刺身でした。(初体験)
刺身をとったあとのアラをアラ汁として出すのも珍しい。
後は地域の特産品の堅豆腐と木滑(きなめり)なめこの鍋、そして山から採ってきた山菜や自家栽培の野菜で作る漬物と素材にはこだわっているようです。
山菜は5月ごろからだったので、天ぷらは塩漬けで保存してあるものでしたがふきのとうだけはとれたてのものでした。春の香りだねえ。
なお、基本的に山菜は苦いのでおかずより酒の肴(日本酒)にしたほうがいいでしょう。
そして油揚げが超うまい。菜種で3度揚げしているそうです。正直油揚げを一枚単位で食べたかった(たぶん予約するときに言ったらやってくれそう)
■朝食
和洋混在のラインナップ(多い)。
鍋には豆腐が入っています。鮭の切り身と味噌汁は塩分濃い目の山の味。
何気に生卵がいい鮮度で醤油をはじく。
そして食後はコーヒーとアイス(底にりんごのコンポート)。昼食抜きが確定した瞬間でした。
一泊二食で1万ちょっと。施設の古さを許容できるのならとてもいい宿だと思います。山菜の出る夏前かキノコ鍋が出る秋~冬がおすすめかなあ。
白山への登山口に近いので登山の前後にも良さそうです。
ひとついい発見ができる小旅行でした。