3/22(三日目)
朝、痛めた左足はやはりまだ痛くて温泉に入ったりしているうちに、ようやく歩くには差し支えない程度には回復しました。
朝食は小鉢主体の飯泥棒スタイル。干物はアジで身が多きかったんですが、ちょっと生臭い感じもあったかな。夕食に比べると朝食はまあ及第点といったところです。
チェックアウトして忘れていた大滝を見た後、河津駅へ移動。
そこから今井浜海岸駅へ電車移動。海岸線を走るバス路線は本数がかなり少ないので、バス縛りだと移動が厳しくなります。まあテレ東の企画やってるわけではないので…
今井浜海岸駅から徒歩8分ほどで船戸の番屋に到着。開店早々で客は一人だけ。受付で入浴料300円を支払って露天風呂へ。
先客は無し、海を見ながらの絶景露天はなかなか格別でした。温泉は加水してちょうど良い温度で提供されています。
さらりとした浴感で塩っぽい感じもなく、海沿いの温泉としては珍しいかもしれません(塩化物泉が多い)
勝手に海面と同じぐらいの高さに浴槽があるかと思ってましたが、少し登ったところにあるので見下ろす形になります。
入浴料が安く、泉質もいいので立ち寄り湯としてはいいんじゃないでしょうか。なお、ここは食事がメインなので昼時は混む可能性があります。
今井浜海岸駅から下田駅までは再び電車で移動。
なお、バス旅にこだわるなら稲梓駅で降りて落合というバス停から乗り継げます。
下田駅では松崎方面へのバスの乗り換えで1時間ほどあったので市内を歩いてみたんですが・・・見どころがほぼない(日帰り入浴やっているような所も)。
とりあえずペリーの像だけ見に行った感じになりました。観光地を巡る循環バスのようなものがあれば短時間でも観光はできそうなのに。
あと駅前で温泉もちょろっと。やや熱め。
下田から松崎行のバスに乗り、大沢温泉入口という所で下車。
ここから徒歩15分ほどのところにある野天風呂(山の家)に行きました。
大沢温泉は渓流沿いにある山の小さな温泉地で桜のころはさぞ絶景なのだろうと思いますが、あいにくまだ開花前でした。雰囲気はいいので穴場かもしれません。日帰り入浴用の新しくて綺麗な施設もあります。
さて、野天風呂は風呂と休憩所だけの簡素な作りで、脱衣所も浴槽もそれほど広くはありません。浴槽は岩づくりでけっこう深いです。景色も良いというわけではなく。ただ、どこかで紹介されたのが子供連れが多い・・・
あまり人が来るようなところでもないのに、混んでいて(しかも子供連れ)自分的にはハズレでした。ただ、自噴している温泉の泉質はいいですが・・・混んでなければなあ。
■温泉分析書
戻ってから再びバスに乗るときは道の駅がある、花の三聖苑というバス停から乗りました。大沢温泉入口は退避エリアがなかったので・・・
バスは松崎を経由し、終点の堂ヶ島に到着。
ここでは名物の天窓洞のクルーズに乗る予定だったんですが
あいにく強風のため欠航。波はそれほど高いようには見えなかったんですが残念です。
遊歩道から天窓洞を上から見ることもできますが、光の加減で暗く見えるのでやはり下から見上げてこそなのかもしれません。
また、とんぼろという干潮時に島へ歩いて渡ることができる現象も有名ですが、あいにくこちらも干潮が真夜中だったため体験できず。なかなか自然に左右されるところがあります。
まあ、遊歩道からでも島々が浮かぶ景観美は味わえるので最低限の観光はできました。
松島みたいだなと思ったら、やはり伊豆の松島とも呼ばれているようで。
あと、ゆるキャン全プッシュになってました。そんなに国民的アニメだったのかあれ。
時間が余ってしまったので、周辺の堂ヶ島食堂というレストランで軽食。
厄払いのお清め(ビール)ととんぼろをイメージしたイカ墨やきそばを選択。どのへんがとんぼろなのかはわかりませんが、まあ美味しかったので良しとします。
ここは食事を注文するとところてんが食べ放題なので、試してみたんですが通常の酢醤油の他に黒蜜があったのでブレンドしてみると、これが程よく甘酸っぱい感じでクセになる味でした。じゅうぶん酒のつまみにもなる・・・
予定したバス(16:10発)が休校日は運休するものだったので念のため確認すると今日までは運行していたので安心。やはりバス旅は事前確認を怠ると危ないですね・・・
雲見温泉は松崎から海岸沿いに南下すること約20分。駿河湾ごしちょうど富士山が見えるところで、風光明媚な小さな温泉地です。大きな旅館は無く、民宿が多いよう。
今日の宿は「温泉民宿 富久三苑」で、チェックインしてさっそく温泉へ。
大小2つの風呂はかけ流し、貸切で使用できるのでありがたいです。小さい家庭風呂タイプのほうが人気でした。自分もこちらのほうが収まりが良かったので何度もこちらを使用していました。
他に露天風呂がありますがこちらは循環のようです。ぬるすぎたので利用はしませんでした。(景観ものぞめません)
泉質は久々に濃いめの塩化物泉でした(※分析書の写真なし)
湯上り後は周辺を散策。ここにも浅間神社があり頂上に本殿と展望台があったので行ってみようと思ったら、これがえげつないくらい急な長い階段でした。なんとか登り切ったあとも10分ほど山道を歩くようなので夕食の時間に間に合いそうになかったため引き返しました。
頂上に行けば綺麗な夕焼けとか見えたのかな?
なお長い階段を登らなくても十分景観スポットはあります。
翌日は雨だったので周辺散策があまりできなかったのが心残りです。
そして夕食。前評判どおりの量、味ともに最高の一言です。
お酒メニューはなく、日本酒は普通か冷酒かといった二択だったので普通(冷や)にしたところ、これがかなり好みで美味い。料理との相性も最高でした。
オプションでつけた鮑のステーキは小ぶりですが、身はとても柔らかく肝も苦みや臭みは無かったので、鮑のイメージを変えることができました。
鮑はこんなに柔らかいのか・・・味は淡泊なので追い醤油しました。
鍋と鮑が同時着火スタートとなり、なかなか難しい采配を迫られましたが、温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちにという基本を守りつつなんとか乗り切りました。
個人的なファインプレーは鍋のダシをご飯にかけてあまったワサビを乗せた即席だし茶漬け。わさびはちゃんと本わさびで香りが良かったのでわさび丼を軽く超えていきました。
夜は早々に就寝。民宿なので防音は期待できなかったのですが、騒ぐような人は泊らないみたいで静かに過ごせて良かったです。