年度末の飛び石祝日を有休で連結して、伊豆方面に行ってきました。
北陸方面からだとどうやっても遠回りルートになるので、なかなか行きづらいんですよね伊豆。ちみなに伊豆までは電車(18切符)です。
3/19(前泊)
明日は大糸線の始発に乗るので糸魚川駅前のホテルに宿泊。
夕食を兼ねて飲みに行く所を物色中、机の上のパンフレットに目が止まりました。
いっさく。
コロナ前に行く予定をしていた、ローカルなファミレス系居酒屋?チェーンです。
最寄りの店舗は糸魚川駅からも歩いて行ける距離。これはもう運命だわ、と謎の使命感に後押しされて糸魚川駅から徒歩5分ほどのところの店舗へ。
駐車場は車でいっぱい。これこれ、こういうの。地元民が集うローカルチェーンこそ旅の醍醐味の一つ。
店は和風な作りで、すべて半個室タイプのよう。
和洋中伊に居酒屋メニューでタブレット注文という一人無双状態。これにはテンション爆上げまったなし。
とりあえず日本酒「いっさく」と期間限定のあんこう鍋、玉子焼きを注文。
思ったより日本酒のメニューは少なかったな。右下のかたふねはちょいレアな推し銘柄です。
あんこう鍋は味噌仕立てでそれ自体が至極のスープ。可食部は少ないもののあん肝も入ってて満足感もそれなり。玉子焼きは甘めの出汁焼きでこれが日本酒との相性が良い。
最後は上越名物の生姜醤油ラーメン(ミニ)で〆。外れのない安定感はすごい。
まあ糸魚川駅前にも安くて良さそうな居酒屋はたくさんあるようですが、今回は探求心を優先しました。
3/20(一日目)
朝6時発の大糸線で南下。
山梨の下部温泉までは18きっぷで移動しますが使用印は車内ではできないらしく、結局ワンマン運転が続いて信濃大町の改札でようやく押してもらいました。
南小谷あたりからは雪が降ってきて気づけばすっかり冬景色。このあたりはまだまだ冬なんだなあ。
乗り換えの松本駅で遅めの朝食としてチャーシュー入り蕎麦。
松本駅の蕎麦は駅そばでは別格だと思います。ちゃんと蕎麦の風味するし。
なお、券売機はタッチパネルタイプですが現金のみ…それはもうちょっと工夫したほうが。
松本駅から石和温泉駅へ。荷物は改札そばのロッカーに入れ身軽になって、まずは温泉。
駅から徒歩10分ほどのところにある「深雪温泉旅館」は、辺りでは珍しく自家源泉掛け流しということで、入り口でもさかんにアピールしています。
湧出量が多くシャワーまで温泉使うというガチっぷり。熱めの源泉とぬるめの源泉をそのまま同時に浴槽に掛け流して温度調整を行っています。
内湯と露天がありますが、流量的には内湯がやはり良い。アルカリ性なのでぬるりとした感触があり、注ぎ口では気泡も肌に付着するのは新鮮な証拠。
ちなみに料金は1300円とお高め。一見の観光客は少ないらしく先客もなかなかの長風呂という温泉ガチ勢向けかな?
■温泉分析書
湯上がり後は有名な「甲州ほうとう小作」へ寄ってみると、なかなかの行列だったので鉱石の販売を兼ねてミュージアムを併設している「彩石の蔵」に立ち寄り。
誰がこんなん買うんだと思うアメジストの原石があったり
戦隊モノのような色とりどりの仏像が並んでいたり
もちろん天然の鉱石、宝石もたくさん展示されていました。
そして購買意欲を煽ったところで最後に販売コーナーでいらっしゃいませ形式。
まあ、石好きでなくとも、それなりに見どころはあるので立ち寄っても損はないでしょう。無料だし。
さて、再び駅へ戻る間にワイン試飲祭りを決行。まずはモンデ酒造。
受付で名前を記入すると、6種類のワインプラス季節限定のワインを試飲できます。
ワインは酸味と渋みが苦手でほぼ飲むことはないのですが、ジュースのように甘いものから木の味?を感じる特殊なものまであってワインのイメージが変わりました。
好みのワインを見つけたら併設の店で買うことができます。ここのワインは他の店であまり見かけないので、手荷物に余裕があれば買っておいたほうが良いでしょう。
※上の写真のやつが好みだったんですが見かけませんでした。
お次は線路沿いにある本坊酒造のマルス山梨ワイナリーに立ち寄り。伊那にあるウイスキー工場のほうへは行ったことがあります。
ここではジュースを含む6種類が試飲可能。めちゃくちゃ甘いワインもあります。
ラインナップの棲み分けははっきりしてそう。
そして最後は石和温泉駅の観光案内所にある有料試飲サーバー(酒クズホイホイ)で気になるやつを試飲したり。
あけびワインというのもありました。野趣味を感じる味でしたね。
ワインの販売は行っていないので、近くのイオンとかで買うことになります。
その後、石和温泉から甲府に移動し駅前にある小作のほうとうを食べました。15時前なのに人は多かったです。みんなほうとう食べるんだなあ。
かぼちゃほうとうを頼みましたが、野菜がたっぷりで、もちもちの太麺が特徴。味は想像どおりで濃すぎす薄すぎず馴染みやすい味噌のタイプでした。もっと味に特徴があると思ってたんだけどな。なお、量はたくさん入っているので食べ応えあります。
その他にはシャトレーゼの本拠地のカフェに行ってみたり(充電できます)、甲府城跡をぶらぶら観光したりして甲府駅前を満喫。
夕食用に駅弁(元気甲斐)を買って宿泊の地、下部温泉へ。電車は強風の影響で遅れていました、湖西線みたく風に弱いんだろうか?
下部温泉駅から宿まではゆるい登り坂を徒歩15分ほど。川沿いにある温泉街は街灯だけがともり、静まり返っていて廃業した宿もちらほら。店もありません。
宿泊先の「ホテル湯元」はセルフチェックイン、セルフチェックアウトというほったらかしスタイル(ええんか?)でした。
事前にメールで泊まる客室が指定されていて、そこでキーを受け取り宿泊者名簿を記入します。出るときは部屋にキーを置いて帰るだけ。結局滞在中は一度も宿の人に会いませんでした。妖精さんかな?
なお、客室は広めの和室で、畳は少し凹んでいたり古臭い匂いがしますが許容範囲です。ここの目的はもちろん温泉なので。
豊富な自家源泉を掛け流していて、源泉は泉温が低いので源泉槽と加温した浴槽との温冷交代浴をするスタイル。
ご覧の通り湯は透き通っていて非常に綺麗で美しい。源泉浴槽は入るときはひやりとする程度で冷たすぎることもない。聞こえるのは水滴の落ちる音と川のごうごうと流れる音だけ。最高だ。しかも夜通し入れます。
夕食は買ってきた駅弁を発泡ワインと供に。変な店入るより普通に美味しい。今後も宿の周辺に店が無いパターンはこのスタイルでやってみよう。
川の流れが少し騒がしいけど、人工音でないからか不思議と入眠も早く就寝。
■温泉分析書
続きます。