気づけばもう3月でした。
春といえばそう、新酒の時期でありますが、この時期に毎年新潟で開催されている「にいがた酒の陣」というイベントと併せて温泉巡りをしてきました。
「にいがた酒の陣」はまあ公式とか検索してもらえれば概要がわかるので割愛しますが、とかくすごい人でコミケ会場のデジャブかと思いました。
当然、人が集まるのでホテルは早くから予約満杯、少し空き室があっても便乗値上げで普段の2~3倍という有様だったので、新潟駅から電車でおよそ40分程度のところにある岩室温泉で朝食付きの宿泊を選択しました。
同じお金出すならビジホより温泉旅館だよなあ。
さて、今回お世話になったのは「割烹旅館 松屋」さん。こじんまりとした小さな旅館で、柊という部屋に泊まりました。1万2000円とまあまあなお値段ですが、離れのような感じで見事な庭園も眺められるお部屋。
何より静かで生活音が聞こえないのがとても良い。
松屋さんは岩室駅から一人旅でも送迎してくれるので助かりました。(歩くとかなり時間かかります)
チェックイン後、まず向かったのは岩室温泉の外れにある日帰り温泉施設の「多宝温泉だいろの湯」。ここの売りはなんと3種の源泉を持ち、いずれもかけ流しという(本当なら)日本一贅沢な日帰り温泉施設なので調査したかったのです。
すみません。分析表も撮ったんですがピンボケしまくりなので公式サイト見て下さい。しっかり分析表データ載っています。
結論:すげえわここ
まず内湯の2号源泉はアルカリ性のやや緑かかった色で、際立った特徴はありませんがベースとなる内湯としてはいい選択だと思います。泉温は25度ですが高温の1号源泉と熱交換することにより泉温を上げて供給するというエコシステム。
次のフロアに進むと広めの浴槽に並々と注がれている1号源泉があり、硫黄の匂いが漂い温泉ファンでなくとも温泉情緒を感じさせてくれて思わずニンマリ。
硫黄の匂いは癒やされるわー。
そして、最後のめっちゃひろい大露天風呂の3号源泉。あいにく夜だったので開放感を感じるには不十分だったのですが、ややぬるめの湯でのびのびとくつろげます。
これでタオル手ぬぐいつきで800円。安いぞ! そりゃあ中途半端な時間でも地元民で混んでいるわけだ。
大満足で旅館に帰ったころには少し火照りも冷めてきたので旅館の温泉に入ります。
旅館には家族風呂と霊雁の湯という2つの風呂もありいずれも貸切風呂。気兼ねなく入れるのはプライスレス。
・家族風呂
一人で入るとちょうどよい広さで硫黄の匂いが漂っていました。浴槽の底には析出物がたまっていました。
・霊雁の湯
半円状の変わった浴室で中央に浴槽が一つ。朝に入ったんですが広いのか掃除換気したためかあまり硫黄の匂いは感じませんでした。
家族風呂が良かったかな。朝はちょっと熱めなので夜のほうがゆっくりつかれるかも。
・成分分析表
高張性で成分がバランスよく豊富。美肌とか肌の疾患に効果ありそうです。
ここは循環ろ過なしで塩素消毒ありですが、塩素っぽい匂いは感知できるレベルではなかったです。泉温は季節により加水加温ありとのこと。
朝食はご覧のとおり。米を主役に引き立たせる完璧な布陣。
温泉卵。やっぱりこれだよね。
素晴らしいご馳走も一杯のご飯に敵わないこともある、と思えた朝食でした。
後でコーヒーと酒粕を入れたミルクプリンもいただきました。
プリンは試作らしいんですが、酒粕は好き嫌いもあるので酒粕っぽさは抑えてありました。
岩室温泉、おすすめです。
長くなったので続きは次回。