3日目です。
今日は函館周辺をぐるっと湯巡りするプランです。
函館市内を抜けると広い道に出て、紅葉の山々や海岸を眺めながらの快適なドライブとなりました。
森町に入り、ほどなくして濁川温泉の「にこりの湯」に着きました。
山の中の脇道にふっと出てくるので一度は通り過ぎてしまうという。
月曜日の朝9時すぎということもあり、お客は誰もいません。
なんとキャッシュレス決済対応。ここはHPとかSNSとかでも積極的に情報発信しているようです。
やったぜ一番風呂。
内湯の浴槽は高温、中温、低温の3種類。ひしゃくが置かれているのは飲泉可だからでしょうか。
そして露天風呂。虫の侵入を防ぐために囲いがしてあります。
野鳥の声を聞きながら静かに浸かることができて最高です。
お湯は薄濁り、かすかにアブラ臭がします。
浴槽のへりや床は薄茶色の析出物でコーティングされています。マグネシウムが豊富らしく飲用すると胃腸に良いらしいですが、アブラ臭と独特のエグみで量を飲むのはけっこう辛いです。
小一時間ほど入浴して森町の道の駅に移動し、昼食までの時間つぶしを兼ねて休憩です。
道の駅の屋上は展望スペースとなっていて、隣接する公園の紅葉、山、海となかなかの眺望でした。
そして1Fの売店でお土産を購入。
これいいんじゃない?(つまみ的に)
そして頃合いになったので森駅近くの「雅茶一(がちゃぴん)」へ。
海鮮丼!
この内容で1000円でお釣りがきます。サラダと味噌汁つき。
食後のコーヒーも一杯無料という最強コスパ。
平日限定10食。
ネタはどれも分厚く、一級品の味。真ん中のぼたん海老の味の濃厚さと身のしまり方は悶絶レベルでしたね・・・。臭みもまったくありません。
ちなみに店内はおしゃれな感じですが、なんであの店名にしたのか悩みます。
函館からちょっと離れるだけで安くて美味しい海鮮を食べられる森町は最高ですね。
夜も破格の海鮮居酒屋があるという。
午後からは海岸線に沿って鹿部方面へドライブ。
鹿部の道の駅は定休日だったので、すぐ近くの公衆浴場(温泉)で休憩。
扉を開けると即脱衣所で番台は無人でした。
お金を料金箱に入れていくやつかな?と思っていたら隣の家からおばちゃんが登場して料金を支払いました。チャイム音で人が来たことを察知するようです。
ちなみに出ていくときは内側と外側の音色の違うチャイムの鳴る順番で帰ったことを察知する模様。
真ん中に大きい浴槽が一つあるだけの単純な造り。
泉温は源泉の投入量で調整する仕組み。適温でした。
やや成分が濃い湯で湯上がり後はちょっとベタっとします。
湯上り後は目の前の海を見ながら涼めば最高ですね。
続いて訪れたのは「ひろめ荘」。保養センターが隣接していてそちらで温泉に入ることができます。
保養センター内は軽食、休憩所なども充実していて地元の人で賑わっていました。
ここはなんと重曹泉と硫黄泉の二種類の源泉を有していて
硫黄泉は露天風呂であつめとぬるめの2つ、重曹泉は内湯に使用されていました。
写真は撮れませんでしたが、真っ白な硫黄泉と山々の見事な紅葉の対比が素晴らしすぎて感動の入浴となりました。ここは山の中にある施設なのでダイナミックな景色が望むことができます。内湯の大きなガラス窓からの景観は抜群。
硫黄感のあるまろやかな硫黄泉にさっぱりした重曹泉が〆に最適でした。
蓋を開けたらべっとりとクリームがつくノンホモ牛乳。味が濃い。
脂肪分を均一化していないのでよく振ってからお飲みくださいで書いてあるんだけど
蓋を開けてから気づくという罠。
時間にちょっと余裕があったので半島の先っぽの水無浜温泉まで行ってみました。
干潮時のみ現れる温泉なので、行ったときはまだ海の底。
朝風呂できれば絶景が見られそうです。
近くにはレア泉質の恵山温泉があるようなので次回来ることがあれば訪れたいですね。
その後函館市内に戻り、レンタカーを返却して宿にチェックイン。
夜のお散歩に出発します。
駅前から昭和温泉のほうへ歩いていたら五稜郭タワーが見えたのでふらふら寄り道。
五稜郭タワーは営業時間外だったので目の前のラッピでバーガー食べてお散歩再開。
そしてまたしばらく歩いていると・・・
排水溝から湯気が。
これは絶対温泉だろうと目星をつけていたらやっぱりありました温泉。
ここは富岡温泉というところで、8○3が入りに来たり、殺人級(浸かれない)のガチ高温湯があるというカルト温泉のようです。外観のオーラがすごい。
さらに進んでようやく昭和温泉に到着。初見でも安心。ウェルカムモードな外観です。
月曜日はほとんどの市内の銭湯が休みのためかかなり混んでいました。
ここの風呂はバリエーションに富んでいるのが印象的でした。
やや熱めの露天風呂には彫刻があり池には鯉を泳がせる風流っぷり。
内湯の高温湯はヒノキ造りでいい木の香りのご褒美があります。
ただ泡風呂はなんか臭かったので早々に退散。
中温→露天→中温→露天→高温をキメてからの湯上がりの牛乳!
思わずため息がでるほど最高の瞬間でした。
これが仕上がるってやつなのか・・・!
帰りは機関区前というバス停からバスで駅まで戻りました。あっという間。
22時前まで便があるのでアクセス良好です。目の前のラッピでアイス食べてもいいな。
駅前に戻ってカオスな店構えのところでちょい飲み。
せんべろセットはつまみ一品と試飲2杯で1000円。お水は別売りのペットボトルになります。
ここは試飲スタイルの店で、本業は海産物卸?の店主が趣味でやっているよう店のようです。採算度外視っぽい。
かなりの酒マニアで希少酒があり、準備中だった「北斗随想(純米吟醸しずくとり)」を特別にいただきましたが、豊かな香り、口当たり、後味のキレがハイレベルで衝撃を受けました。
北海道にも美味しい日本酒はあるんだなあ・・・。
ちなみに店は仏壇屋をリノベーションしたもので看板をそのまま残していただけのようです。
ほんと最後の最後に良い出会いがありました。おすすめです。
今回の旅は道南の温泉、とりわけ温泉都市函館の銭湯のレベルの高さを思い知った旅となりました。函館の観光地だけ回るのはもったいないですよ?
・おまけ
湯の川から見る漁火
JR函館駅
函館の夜景は八幡坂というところからの眺めが好きです。