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ツツウラウラお散歩旅

20190321-0323鳴子温泉郷湯めぐり旅(1/3)

一か月ほど間が開いてしまいましたが、先月の鳴子温泉旅行のレポとなります。

 

旅行前日の20日の仕事終わり。急いで支度をして仙台へフライト。
明日の21日は祝日なので、前泊の宿代を含めて明日向かうより航空運賃が安いので。朝イチから動けるメリットもあります。
まあ、小松から仙台までは1時間弱のフライトなのであっという間なんだけど。

 

宿は東仙台駅から徒歩十五分ほどのゲストハウス「梅鉢」です。住宅街にあってわかりにくい場所です。見た目は一軒家。

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玄関を開けると即、フリースペースで夕食後の談笑中に自分が入ってきたもんだから、一斉に自分のほうに視線が来ました。なかなかキツイ。

個室居酒屋で部屋間違えたらたぶんこんな感じでしょう。

ここはフレンドリーさを売りにしている感じがあるのでフリースペースに人が集まってるんだろうなあ。

部屋は2階で、人が多かったのか基本はベッドなのに自分は床敷きの布団。まさか同じ値段で格差を味わうとは。

まあ、ここに決めた理由はもう一つあって地酒を安く提供してくれるサービスがあったこと。なんとニッカ宮城峡限定のウイスキーが並んでいたので、嬉しくなってストレートで注文し2階のほうの誰もいないフリースペースに持ち込んでじっくり味わいました。

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バーカウンターはワイワイやってるフリースペースにあるのであそこで一人でやるにはなかなかねえ…。

 

 

翌朝。

案の定体が痛い。
朝食は自由にパンを焼いて食べられるので、誰もいないフリースペースでそそくさとすませてチェックアウト。
事前に決済しているので、手続きがなくて楽でした。

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鳴子温泉へは電車で向かいます。
途中の無人駅でなんと超高級観光列車「四季島」とすれ違い。
こんな路線も通るんだなと。あの列車に乗る機会はあるんだろうか…。


鳴子温泉に到着し、まずは温泉神社にお参り。
そして、参道のそばの公衆浴場「滝の湯」で初入湯。

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ここは数年前に訪れたことがあったんですが、そのときは夜で人が多かった記憶しかありませんでした。午前中は空いていてゆっくり浸かれる余裕があり、お薦めです。
建物も木造で風情があり、鳴子温泉を代表する温泉でしょう。

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裏に回ると源泉槽があり、壁を貫通する木製のパイプからダイナミックに浴槽へ湯が注がれています。

 

 

湯上り後はぶらぶらと中山平温泉駅方面へお散歩。
途中、鳴子峡という観光スポットがありますがまだ残雪の残る時期で閑散としていました。

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けっこう歩いて1時間ほどで目的のしんとろの湯に到着。お昼を過ぎてしまいました。
ここはヌルヌルの重曹泉で、自分の好きな泉質でもあります。

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併設の物産販売所に食堂があったので、かけそばに温泉卵をプラスで。ちゃんとそば感のある美味しいそばでした。

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温泉施設は内湯が1つのみ。さっそく湯に浸かってみれば石鹸を塗り込んだかのよう。これほどのヌルヌル感は初めての体験でした。
わりと混み合っていたので人気のある理由がわかります。
すぐに体が熱くなるのでいったん湯からあがって休憩するのですが、腰かけるところが浴槽のヘリにしかないので、すべてのヘリが人で埋まる異常事態。すぐにあがるのはもったいないので温泉マニアが多いんだろうなあと勝手に納得していました。

 


中山平温泉駅まで移動して電車待ちの間に駅ノートに落書き。

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事故った。

 


ここから電車で2駅の鳴子御殿湯駅で下車。

すぐ近くのなるみストアーで温かい大栗だんごを購入しました。

このあたりの名物菓子のようです。店内でもいただけるとのこと。

 

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栗が丸ごと入っていてみたらし系があまり得意でない自分でも美味しくいただけました。甘さと塩っ気の塩梅がいいです。

 

 

そして、今日の宿は高友旅館。黒湯で有名な老舗です。

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建物はさすがに古く、素泊まりにしたので自炊棟に通されました。

安アパート感のある客室でキッチンがついていました。口コミでは散々に言われてたりしますが、全然許容範囲だと思います。


荷物を置いて、いったん外出。

川渡温泉方面へ15分ほど歩いたところにある馬場温泉の黒湯に入ります。

お目当ては庭の小屋にある外湯。受付は旅館で行い料金は300円。

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土休日は午後3時までだったらしく、ちょっと時間を過ぎての訪問でしたがご厚意で入らせてもらいました。
ここは貸切風呂となるので、入ったら表の表札を入浴中とします。

高濃度の炭酸を含んでいるため換気はつねにされているようで、使用していないときは脱衣場のほうの窓を開いておくのがルールらしいです。(旅館の人はここが開いてるかどうかで使用中か判断していました)。

基本的に地元向けらしく室内にはお知らせや訃報まで掲載されているローカルっぷり。

 

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お湯は激熱という情報でしたが、まだ肌寒い季節だったこともあり、熱すぎることはなかったです。

高温ながら入浴するとすぐにびっしり泡が肌に付着。ものすごい炭酸の量です。
体への圧迫感もなかなかで2-3分浸かっては上がるの繰り返しでした。

臭いはとくに個性はなかったように思いますが、間違いなくパワー系温泉です。

なお、利用は三十分までとなります。

 

 

帰り道の途中でコンビニで夕食を調達し旅館へ戻りました。

さっそくメインの黒湯へ。

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Uの字型の黒湯とその上に白濁の硫黄泉があり、白と黒のコントラストが良いです。そして強烈なアブラ臭。

これは病みつきになる気持ちがわかります。ヤバそうな臭いなのにこれが合法なんだから。

湯は柔らかくつつみこむような優しいものでした。先ほどの馬場温泉とは対照的です。そう離れてはいないのに黒湯でここまで泉質が違うのは面白い。

 

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Uの字の先端は体のおさまりがちょうどいいので狙っていきましょう。


上の白濁泉はぬるめなのでインターバルに使うのがよさそうです。黒湯のあるところから階段で登った先にあるので利用者がいなければ貸切感があります。

 

大友旅館はこのほかにも広い館内にいくつも風呂がありました。
黒湯は混浴のため(女性専用時間あり)、女性用と男性用があり、時間帯で入れ替わります。

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男性用のひょうたん風呂では18切符で湯めぐりをしている初老の男性と一緒になりました。浴槽が小さいので必然的に少し話をすることになります。

ここはお湯がいいから少しくらい建物がくたびれてても全然ノープロブレムということで意見が一致しました。

夕食は部屋でコンビニ飯。まわりには店がないのでこの選択肢になります。

鳴子温泉に行けばいくつかありますが、わざわざ出歩くのはもったいないと思うほど、ここの黒湯は魅力的でした。