2日目は小川港にある「小川港魚河岸食堂」まで散歩して朝食をとる予定でした。
お目当ては静岡名産の桜えびとしらす(生)のどんぶり。
しかし、歩いて行くうちに台風の余波のため小雨がいつしか大荒れの天気模様に。もはや散歩どころではない。それでも風雨に耐えながらようやく食堂にたどり着くと明かりがついていない。そして入り口には祝日のため営業時間変更になるというお知らせが・・・。最悪のスタートです。
お目当てにありつけずにTwitterで愚痴ってると、静岡在住のフォロワーさんから桜えび漁の盛んな由比で桜えびとしらすが食べられるところがあるという情報をもらったので由比駅から徒歩10分ほどのところにある漁協直営の「浜のかきあげや」に行きました。
フードコートみたいな形式になっていて窓口で注文してできたものを受け取って空いてる席で食べるシステム。釜揚げのしらすと桜えび丼をいただきました。
桜えびってこんなに大きいものもあるんだなあという印象でした。満足。
お腹も膨れたので伊豆方面へと移動し、三島駅で伊豆箱根鉄道に乗り換えます。
目的は伊豆長岡の温泉と韮山反射炉。韮山反射炉は世界遺産になる前から一度行ってみたいスポットでした。
日帰り温泉を楽しむには「湯ったりきっぷ」がとてもお得でした。指定された施設の日帰り入浴料と片道の切符がセットになったものです。
普通に日帰り入浴するより安いという。日帰り客をターゲットにしてそうなのになぜ片道だけ・・・?
伊豆長岡駅の一つ前の韮山駅で途中下車。なんにもない!
ここからまずは江川太郎左衛門邸に向かいます。韮山反射炉を作らせた偉大な幕末志士です。ポケモンGoをしながら広い道をてくてくと。いつの間にか雨があがっていて、ふと脇に目をやると富士山がくっきりと姿を表していました。良い眺め。
30分ほど歩いて江川邸に到着。風格のある立派なお屋敷の所々に幕末の資料があり、見ごたえがあります。江川太郎左衛門はみなもと太郎氏の漫画「風雲児たち」で知ったのですが、砲術から絵画までとても多才な人物で、間違いなく幕末の偉人の一人だと思います。日本で最初にパンを焼いたので「パン祖」とも言われているよう。携帯と保存に優れ明治期の兵糧になったとかなんとか。
江川邸を出てまた30分ほど歩くと韮山反射炉に到着。こちらは流石に世界遺産効果か大勢の観光客がいました。その中にぽつんと経っているのが韮山反射炉。近くで見るのには拝観料300円。他に何も見る所ないし外からでも見えるのでお金とるのって感じでしたが、江川氏に敬意を表して支払います。保存にもお金かかるしね。
帰りはバスで伊豆長岡駅まで帰ることにしてたので、バス待ちに隣のとても大きい土産物屋併設のレストランで伊豆のクラフトビールを試飲。運動した後には最高っすね。
どれもよくできていて早雲と頼朝が好みでした。ラベルのついた瓶ビールもお土産に売ってます。
ほろ酔いで良い気持ちになったところで、伊豆長岡駅に移動しそこから少し歩いたところにある「ホテルサンバレー富士見」へ。温泉街からは離れたところにありますが、ここはフォロワーの温泉マイスター・ポジニキご推薦の自家源泉を持つ温泉宿。大きな温泉地は源泉の保護管理を目的に一つの源泉を共同で管理、湯を分配するシステムが一般的だそうで伊豆長岡もほとんどは共同の源泉を使っているため貴重らしい。(それでも伊豆長岡の源泉管理はハイレベルだそうですが)
入り口に「日帰り入浴は9月末で終了」との告知があってヤバイと思ったけどチケット見せたら快く入れてもらえたので湯ったりきっぷ買っていて本当に良かった。そのうち対象外となりそうなので滑り込みセーフだったのかな。
温泉は「びっくりするほど軽やか」なのが初印象でした。
シルクのような、滑らかで柔らかな湯。なんというセレブリティ。まさに極上の湯です。これは日帰りでなく一泊して何度も入りたかったですねえ。
温泉から上がると既に夕刻近くなってしまいましたが、せっかくなので修善寺まで足を伸ばして静岡の有名なクラフトビールメーカーの「ベアードブルーイング」の修善寺工場へ。
修善寺から歩いたら1時間ほどかかってもう周りは真っ暗(周りになにもない)。なお、最寄りのバス停は「ラフォーレ修善寺入口」です。わりと本数ありました。
工場の3Fには樽生(当然)のビールが味わえるタップルームがあります。
ベアードブルーイングは限定醸造含めかなり多くの種類のビールを作っていて飲み比べセットでも全部試すのは無理なので、飲んだことのないやつを中心に6種類ほど。
黒船スタウトがとてもうまかった。あと限定のWIPA。
20時くらいまでやっているので修善寺温泉からふらりと立ち寄るのもいいんじゃないでしょうか。
その後静岡駅まで戻ってきて、静岡のソウルフードであり最強のハンバーグレストラン「さわやか」で〆。21時ごろ行っても順番待ちとかやばい。愛されすぎだろ。
粗挽きの肉の旨味がたまらんよなあ。
というわけで2日目終了。この日は大満足の1日でした。